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夏休み総集編(村井記) [体験ボランティア]

2518020.gif8月31日は、夏休み最終日とあって、天候があまり良くなかったにもかかわらず、大勢の来館者でにぎわいました。中には、夏休みの宿題にしようと、閉館間近まで頑張って、自由研究の成果を体験工房で製作するのに一生懸命なお子さんもいました。
体験工房は、平成19年4月にオープンしたまだ1年ちょっとの未熟児ですが、ボランティアは平成19年の第一期生と、平成20年の第二期生が加わって、より充実してきました。体験工房の来館者もリピーターが増えてきて、2回、3回と繰り返し来館されるお客さまも多く、また、ある埼玉県の中学の1年生全員に、学校から夏休み中に1度は「さきたま史跡の博物館」に来館し、世界遺産に申請されている金錯銘鉄剣や体験工房の勾玉作りに触れて、埼玉県の史跡を体験することが宿題として出されたところもあった。8月1日には、博物館とボランティアで「全体会」を実施し、16名のボランティアが参加し、有益な意見交換をした。また、ボランティアは独自に研修会として、7月10日に、群馬県太田の天神山古墳や、高崎のかみつけの里博物館、綿貫観音山古墳等を見学し、有意義な一日を過ごしました。その他のイベントとして、火起こしや、古代の衣装の着装、アンギン織り、土器つくりなど色々と提供し、勾玉つくりと展示解説を合わせて、来館者増の実績をぐんぐん伸ばしている。
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まが玉づくり110人 [体験ボランティア]

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24日(木)は、あいにく朝から雨模様で、じっとりと汗のにじむうっとうしい日であった。9時半に、東京都あきる野市の南あきる小学校6年の生徒110人と引率の先生方が、来館された。
館の2階講堂には、前日から14個のテーブルを設けて配置し、各テーブルにはボランティアの担当を決め、準備は怠りなく、受け入れ態勢は完備されていた。
まが玉づくりの作業に先立ち、館の職員から当地のさきたま古墳群の概説やまが玉の由来の話があり、まが玉づくりの説明と注意事項が伝えられた。15名のボランティアの活躍で、作業は粛々と進められた。
作業開始の前に、生徒たちから「お世話になります。よろしく。」とのご挨拶があり、明るくしかもきびきびした生徒たちは、指導に従って時間どおりに作業を進めた。
先生方もさぞやりたかったと推察されたが、場所的に110人の生徒でいっぱいで、先生方は製作キットを持ち帰り、自宅で製作のお土産となった。
生徒たちは、製作後はゴミの後かたずけや机の雑巾がけ等率先して行い、その後は班に分かれて1階の国宝展示室で鉄剣等を見学し、再び2階講堂へ戻って、昼食となった。
引率の校長先生曰く、生徒たちはまが玉づくりに嬉々として取り組み、完成後は首にぶら下げてお互いに見せ合ったりして、今回は生徒たちに感動を与えられて、とても良かったと感想を述べられた。

110人が帰ったあと、午後は体験工房で茨木県古河市の上大野小学校の6年生15名がまが玉作りに挑戦した。2人の先生も付き添って来られ、そのうちのお一人は生徒と一緒にまが玉づくりにも挑戦された。
製作はみな初体験で、紐通しの穴あけやペーパー鑢を使っての削りだしの作業や水やすりでの最終研磨などを通して、想像をはるかに超えた出来栄えに感動し、予定通り終了して、9名のボランティアの活動に感謝して、集合写真を撮影後帰路に就いた。

今日は、午前と午後の連続ボランティア活動で、館の職員ともども疲労困憊の1日であった。
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体験工房一年(村井記) [体験ボランティア]

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3月15日(土)晴れ。わくわくサタデーミュージアムとして、今年度最後で通算3回目の「ペーパークラフト鉄剣」作りのイベントが開催された。出だしはそれほどの数でもなかったが、その後徐々に増えて1日の合計で29組のお客様が体験された。鉄剣は115文字の漢字を書く(金ペンでなぞる)作業があり、低学年の子供さんにはやや難しいと思われたが、心配はなく、かなりスムーズにすらすらでき、結構楽しんで帰られた。

本日は、年度末で終了時に、スタンプサービスとして実施していた、年間6回の来館者へ、”にわか表彰式”が開催された。対象者は、5名で、その子供たちに商品が授与され、表彰された。
当日は、少数ではあったが、まが玉つくりも隅で体験された。

さきたま史跡の博物館では、今年度から初の試みとしてボランティアが募集され、研修を経て登録され、ボランティア活動が実施された。その1年を総括する。

(1) われわれボランティアは、昨年4月に活動を開始して、この3月末でまる1年を迎えました。昨年の2月から数回の研修を受け、4月からボランティアとして活動してきました。開始に際して、全員が不安がなかったと言えば、誰一人として不安のない人はいなかったと思います。

(2) そんな中、平成19年4月からいよいよボランティアとしてデビューしました。活動の主なものは、新設された”さきたま体験工房”の運営を任されることでした。

(3) 月曜日を除いて、毎日営業される「まが玉作り」に対して、ボランティアはたったの1回の研修経験だけで、「まが玉作り」の支援をやり、徐々にではあるが、コツをつかんでやがてベテランといわれるようになりました。来場者に御満足していただけるよう、努力を惜しまなかった。

(4) 昨年4月15日は、埼玉テレビの体験工房の取材録画があった。その性かボランティアも結構緊張した。

(5) ボランティアの人たちは、若い人あり、定年後のお年寄りあり、まだまだ現役バリバリの人ありで、各人さまざまであるが、各人それぞれの自由な時間をボランティア活動に提供されているので、中には土日しか駄目な人、平日しか駄目な人、月に1日かせいぜい2日程度の人等々あります。しかし、「わくわくサタデー」や「鉄剣ガイドツアー」などのイベントのある日は、大勢が結集した。

(6) 5月は大型連休で休みが多くあり、博物館はにぎわった。「わくサタ」で火おこしに挑戦があり、移築民家の前で昔の「舞いきり式火おこし」のイベントで大いに盛り上がった。火起しは、昔の火起し器具を使って、臼と杵による摩擦熱でできた火種を作り、それをやさしく息で大きくし、鳥の巣といわれる麻などの糸状の受けに取り、空気の力で着火させ、発火を成功させる。主体は子供たちであったが、自己完結あり、親子共同ありで、それぞれに達成感に浸った。

(7) ペーパークラフトには、「鉄剣作り」と「稲荷山古墳作り」とがある。5月には、早速「鉄剣作り」が開催された。実施するに当たっては、午前中から準備を開始し、2階の講堂で、接着糊、洗濯挟み、輪ゴム、文字塗り金ペン、芯用新聞紙等を用意した。まず、午前中にボランティアだけで自習し、鉄剣作りの手順とポイントを習得し、午後に向けて参加者の来場を待った。お客様の製作には、多少の時間がかかったが、最後に出来上がった鉄剣に115文字のすべてを書き終えた時には、低学年の子供さんから大人まで、その素晴らしさに感動した。

(8) 6月には、「わくサタ」で埴輪を作った。ボランティアも埴輪を作って、体験を積み重ねた。そして、ペーパークラフト稲荷山古墳作りに挑戦した。クラフト稲荷山は午前中に準備を整え、ボランティアへの体験実習も行われ、午後の来客を待った。クラフト稲荷山は、鉄剣作りと比べて、やや地味ではあるが、結構楽しいものであった。そして、古墳の大きさを実感する”合わせわざとして、クイズが用意されていた。古墳の大きさをクラフトを使って、人間や馬の大きさと比べることにより、その大きさを比較認識する試みで、やってみるとその差に驚かされる。さきたま古墳群に存在する古墳たちの大きさが改めて、実感された。また、大きさ以外に、いろんな用途や形を学習した。

(9) 7月には、「さきたま風土記の丘教室」として、「縄文土器を作ろう」と「弥生土器を作ろう」が開催された。そして、古代の機織り(アンギン織り)で、小さい女の子達には、好評であった。ボランティアたちも午前中に学芸員から指導を受けて、小さなコースター作りを実習した。

(10) 8月には、暑さにもめげず、奥の山古墳の中庭で、歩測による「古墳を測量しよう」に挑戦した。各自歩測による予測と特殊な機械を使っての実測値との差を競うもので、子供たちや大人を含めて、実施したが、最も差の小さかった人は、何と小学生の女の子供さんでした。ゴルフ場で補足を鍛えたはずのお父さん方は、全滅でした。

(11) 今年に入って、1月12日に火起しと古代米を弥生土器を使って、炊き込み、昔の人たちの生活実感を体験する試みが実施された。火起しは、生憎の雨と風にさいなまれて、なかなか火が付きにくい状況の中、臼を乾かしたり、麻糸で作った鳥の巣をあぶったりして、火を付きやすくしてやっと、来場者全員が火起しに成功した。また、古代米は見事に炊き上げられ、極少量ではあったが、おいしさを味わった。

(12) 移築民家の老朽化に伴うかやぶき屋根の修復作業が専門職により、実施され、一般にも見学が実施された。かやぶき屋根には、かやと言う材料とそれを巧みに加工する職人により、葺き替えが可能で、今回29年ぶりにそれが実施され、見学が可能となった。新聞情報等で知った茅葺に興味のある人や近所の人たちで、にぎわった。もの造り大学の学生も来て、座学の講義と比べて、実際に目にした事実の素晴らしさに、感動しきりであった。

(13) 3月には「わくサタ」のイベントで、古代武人に変身の催しがあって、衣装や髪形を古代人に変装し、よろいやかぶとを着けて、親や兄弟で、揃って並んで写真を撮ったり、古代人になったつもりで、大いに盛り上がった。

(14) 1年のボランティア活動を振り返って、博物館が目指した年間入場者数には及ばなかったものの、さきたま体験工房は大入りで、今や、博物館の学芸員では、もはや「体験工房」を運営できない状況となった。

(15) 付け加えるとすれば、今までは、イベントに使用される道具に関しても、他の施設からの借用に頼ってきたのが現状であった。この1年で、火起し器、アンギン織り器等が整備され、対応が独自で可能となった。



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わくサタ「古代の武人に変身」( 奥山記 ) [体験ボランティア]

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駐車場の横の通路の梅の花がさいていました。さきたま風土記の丘にも春の訪れを感じます。
今日から3月です。

今日は、午後からわくわくサタデーミュウジアム「古代の武人に変身」のイベントが予定されています。今日発行の「彩の国だより」にも案内があるのて゜、たくさんの子どもたちがたずねて楽しんでくれるといいなと楽しみでした。
ただ、事前申込みではないので、開始時間にならないと、どのくらいの参加者がいるのかわかりません。

たくさんの方々が来館され、体験されることを想定して、学芸員とボランティアで10時から計画表に基づいて入念に諸準備をしました。
それから、ボランティアがモデルになり、男の子向けと女の子向けの着装のリハーサルをしました。

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紐のむすびかた、みずら、鉄剣、兜(かぶと)、短甲(たんこう)などのあつかいかた、安全や衛生面での注意点などについても確かめ、練習し、本番にそなえました。

古代服の着装は次のようにおこないます。
 
 男の子向け  
  平服の古代人    白色の平服 みずら まが玉
  武人の古代人    白色の平服 兜(かぶと) けい甲(こう) 短甲(たんこ) 鉄剣 

 女の子向け
  木綿衣装の古代人 木綿衣装  髷(まげ)  まが玉
  絹様衣装の古代人 絹様衣装  髷(まげ)  まが玉

今日の参加者は、小学生5人( 男子4 女子1 )  女児のお父さん、古墳を歩いてきて立ち寄ったという年配のこ゜夫婦、8人でした。
 
古代の武人に変身した皆さん、堂々として力強く、精悍(せいかん)な面構(つらがま)えになり、「オオッ」と見ているひとたちから歓声があがりました。
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絹様の綺麗な衣装の古代人になった小学生とご婦人、とても、とって優雅に、きらびやかできれいでした。
桃の節供を前にお雛様以上でしたよ。

 「とてもうれしかった。」 
 「いやあ、はずかしかった。」
 「めったにできない良い経験をした。」
等などの感想を話してくださいました。 子ども向けのイベントでしたが、結構大人も楽しんだようでした。                          
                            
                               
                  

                       
                          


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行田市立埼玉小学校の「まが玉つくり」(荻原記) [体験ボランティア]


2月8日(金)は快晴だが、空っ風が強く外は寒い日。
地元の埼玉小学校は、行田市埼玉地区の中心で県道行田蓮田線沿いにあります。明治6年4月に開設され明治22年に現在の名称になって本年は創立134年の伝統校です。

今日は、5年生60名と先生3名が午後の授業として「まが玉つくり」を行いました。博物館からは、職員3名、ボランティア3名で出かけ、テーブルに5人ずつ生徒が座り、12ヶ所のテーブルを見守りました。

学芸員の挨拶の後、私が「まが玉」について説明してから作りまじめました。まが玉は、埼玉小学校、埼玉中学校、埼玉県旗などにデザインされており、生徒たちにとっては親近感があり、学校行事でも「古墳集会」や「さきたまの時間」で勉強しており、また、全員が博物館を訪問しておりますので、製作はスムーズに始めることができました。

生徒たちは、ほとんど白の滑石で作りました。見ていますと、「まが玉」の形を書くのに何回も書き直したりあるいは新しい鉛筆を持ってきた生徒は鉛筆を削り始めるなどしてそれぞれに始めていきました。遅くなった生徒を私たちがちょっと手伝うと「いいな!!」とかあるいは「自分で書かないとだめだよ」ととてもにぎやかに始まりました。

外は寒いが、この部屋はガラスを通した陽射しは暖かく、生徒たちは、全員半袖に短パンの体操着で、真っ白になりながら一生懸命作っていました。
また、手を上げての質問でも、終わると「ありがとうございました」と返事があるので、私たちも気持ちがよかったです。

前に作ったことのある経験者は1時間ちょっと位、遅い生徒でも1時間半位で完成させ、首にかけてニコニコ顔で見せ合っていました。

生徒たちは、この「まが玉」を身に着けて、5月4日に行われる「さきたま火祭り」のメーンイベントの輦台(れんだい)行列の先導をする役割(古代衣装を身につけ、前玉神社で火をおこし、その火を「はにわの館」で作った採火灯に移して手に持ちます)をにない、一生の思い出になる経験をします。
5月4日の「さきたま火祭り」には、生徒たちの行列の首からかかる「まが玉」に注目してください。

学校から博物館は、2km弱です。形や色の違う「まが玉」を今度は、博物館に来て作ってくれることを期待し、私たちからも「ありがとうございました」の声で「まが玉つくり」が終了しました。


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古代の布織り用道具の製作(熊谷記) [体験ボランティア]


「古代の布づくり」の体験活動を行う準備として、布織り用の道具を10セット製作しています。
道具は、多くの子ども達がコースターづくりに簡単に取り組めるように、と同じ型にしました。

釘を使用しないで製作するなど、古代のものに近づけたいと思いましたが、取り扱いをしやすくするために、接着剤やダボを使用して組み上げます。

10セット分の部品作りは数が多いので、丸ノコやボール盤などを準備してもらい、大量生産をすることができました。

糸を巻きつけるおもりについては多くの検討をしています。重さの違いで糸の張り具合に影響するため、数グラムの差にも留意し(10グラム)、糸が絡まないように長さ(50ミリ)や太さも考慮しています。

数は、子供たちが編んでいる間に次の準備ができるよう、150個以上作る予定です。

次に、縦糸の10本分(糸の間隔15ミリ)の溝を深さ5ミリ程切り込みます。

次に、横糸を止める溝を、両側の柱の上部に上から10ミリ下に5ミリ程入れます。

次に、台の面取りをし、糊付けしやすいようにカンナで平らにします。

このように作った各部分を、組み立てて完成です。

これまでにも、勾玉づくりの弓きり(穴あけ用)や火起こし用の道具・展示ケースなどを製作しました。自分たちの手作りの道具が来館者の体験活動に生かされるのはとても楽しみです。
多くのメンバーのそれぞれの特技を生かした活動を通して魅力ある博物館にしていければと思います。


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地元埼玉公民館の成人学級、まが玉つくりに来る(荻原記) [体験ボランティア]


12月20日(木) 今日は、昨日までの寒さが少し和らいだ日になりました。
地元の「行田市立埼玉公民館」の成人学級の皆さん11名が、臨時講座「まが玉つくり」で来館してくれました。

皆さん、午前10時に当館に直接集合しました。地元だけに徒歩や自転車の方が多く、鴻巣市に近い野(の)地区からは83歳の方が6kmの道を自転車でやってきました。
「週3回、グランドゴルフで鍛えているのでこのくらいの距離は何てことない」と言っておられました。
公民館の指導員のあいさつに続いて、早速、私が「まが玉」について解説し、製作に取りかかりました。

博物館ボランティア7人が支援し、マンツーマンに近い状況で指導し、何とか1時間半程度で全員が作り上げました。

「こんなにも良い講座ははじめて」とか「みんなに話してまた一緒に来ようー」と楽しそうなのが印象的でした。
そして、全員、自分の「まが玉」を胸にかけて記念撮影をしました。

「こんな近くに博物館があるのに知らなかった」という声が一番多く、地元の人にもっと来てもらえるよう宣伝をしなければと思いました。
また、「家で作るんだ」と、色違いの石を買い求めている人もありました。

「さきたま体験工房に来て、作ってください」とお願いしながらも、皆さんがいろんな集まりで博物館を広めてくださることを期待しました。


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高齢者大学生の「まが玉つくり」(富沢記) [体験ボランティア]


当日は、晴れ。
この日は、どちらかというと高齢者の団体が3組あり、その内、所沢市から来られた高齢者大学の18人が「まが玉つくり」に挑戦してくれました。

私は、小学生や幼稚園児の「まが玉つくり」のお手伝いをしたことは十数回ありますが、成人の方々にお手伝いするのは初めてで、ご満足いただけるかちょっと心配でした。

まずは、「まが玉」の解説、
磨いた「石の玉」の首飾りは、縄文時代が始まる1万2千年くらい前からあったらしい。
イノシシの牙(きば)に穴を開けた装飾品は、災難除けのお守りとも考えられる。
古墳時代になると、当館に展示されているC字形の翡翠(ひすい)の「まが玉」(稲荷山古墳出土、国宝)の他にガラス、瑪瑙(めのう)、水晶(すいしょう)、碧玉(へきぎょく)などの硬い石でも作られている。同時に装飾的にも発達している。
埼玉県の県旗は、8組の対になった「まが玉」が描かれている。


と5分で時間を気にしながらの説明となりました。

次に、「まが玉」の製作、
厚さ8㎜、縦横4cmくらいの石に自分が作りたい「まが玉」を描く。この段階で、小学生などは目指す形が決まらず、何度も描きなおしていましたが、人生経験が豊富な高齢者大学の学生たちは、スムーズに描き上げていました。

次に、紐(ひも)で下げるために石に穴をあける。
私たちは、ドリルの芯(しん)を穂先にした錐(きり)を、弓で回転させて開けます。この作業は、開けなれているボランティアの人が手伝っていましたが、要領を聞いて自力で開けた方も見られました。

ここからは、紙やすりで石を削るのだが、今日は時間が50分とのことで、大きく削るところは金鋸(かなのこ)で切り、時間を短縮をしました。「まが玉」の形を整えるのは、基本的には、紙やすりで作業しましたが、時間短縮のため鑢(やすり)で削る人も見られました。

およそ35分で、「まが玉」の形が出来上がると、次の中粗の紙やすりで表面の凸凹や傷を取り除きます。
続いて、仕上げは水やすりを使って、「まが玉」と水やすりを水につけて濡(ぬ)らして「まが玉」を磨(み)き上げます。

光り輝く「まが玉」に紐(ひも)を通して、笑顔で胸元に飾って完成です。
最後にそれぞれが作った自慢の「まが玉」を胸につけて記念撮影

ボランティアの感想
高齢者大学の学生は、午前中に館内の展示を見学し、続いて屋外の古墳群も見学されたといいます。高さ20m近い丸墓山古墳を登ったりで、お疲れだったと思います。中には大学の名称どおり高齢者もおられた様で、50分で完成させるのは難しいかなと感じていました。しかし、「まが玉」をしっかりと作り上げて下さったことに感謝しています。


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体験工房の一日(村井記) [体験ボランティア]


本日は、10月のすがすがしい一日。
日高市高萩(たかはぎ)北小学校、さいたま市鈴谷(すずや)小学校、さいたま市三橋(みはし)小学校他、四つの学校が訪れた。日光への修学旅行の途中の学校や、野外研修などで、博物館を訪れて、あわただしく展示室や体験工房を行き来した。大方は15分とか30分とかで通過し、ゆっくりと見学が出来ているか心配であった。

中でも静岡県の駿東郡小山町立明倫小学校から来た小学生たちは、6年生で静岡県に古墳が少ないことで、さきたま古墳群を研修したいと当館にきていた。予定より早く着き時間ができたので、「まが玉つくり」に挑戦したいと申し入れがあった。短い時間の中、落ち着いて製作に励み、全員が満足のいく「まが玉」を作って、次の古墳群見学に移動していった。その間、「まが玉」の歴史、埼玉県の県章の由来等も勉強した。おそらく作らなかった児童たちに自慢げに見せびらかすことだろう。

午後、視覚障害者の団体 ガイドヘルプボランティア彩の道(狭山市)の27人が体験工房に来場して、次のようなことを学習した。
①まが玉や古代の髪型(男女)をさわる。
②古代の兜(かぶと)や鎧(よろい)を手に持ち、実際に着用してみる。
③古代の土器や埴輪(はにわ)をさわる。
④まが玉の石に、弓きり式と舞きり式の穴あけ用具を使って穴を開ける。
⑤舞いきり式発火用具を使って、火おこしに挑戦。

目が見えないというので、説明の仕方をどおしようかと案じていたが、案ずるより産むがやすしの例えどおりで、普段と同じように接しても十分伝わったようで、きっちりと学習してもらえたように思う。
実際に触って動かしてみて、石に穴が開き、杉の木に煙(けむり)(匂(にお)い)がたつのを体験して、ほぼ全員がまが玉や火おこしに感動していた。


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地元だからわかること(荻原記) [体験ボランティア]


23日(日)は、朝から天候不良。午前中の来館者は、少なかった。昼過ぎから雨が小降りとなり多くの人が来館された。
さきたま体験工房は学芸員1人とボランティア4名で対応。

茨城県から見えた親子と友人の3人連れは、高速道路を使わずに約2時間かけてやってきたと。そうして、展示見学後、まが玉つくりに挑戦した。

さきたま体験工房でピンクの石でまが玉をつくりながら、まが玉の由来や目的などと質問されたので丁寧に答えた。また、行田の土産物や名物の「ゼリーフライ」がおいしかったことなどにも話が広がり、生まれ育った地元のことなので、行田をPRすることにした。

「行田は、荒川と利根川に挟まれた肥沃の地で小麦生産高は全国的にもたかかった。また、江戸時代は、忍藩10万石の城下町として栄え、下級武士の内職であった「足袋つくり」が明治時代になると「足袋の行田か、行田の足袋か」とも言われるほど盛んになった。その頃の女工さんの「おやつ」がこの小麦粉を使った「ゼリーフライ」だったという。今では、フライの店も多く行田名物になっている」と。

作り上げて帰るときに、「こんなに面白いことは初めて。帰ったらみんなに知らせてあげよう」と言ってもらった。

指導していて思ったが、この時の子どもさんは小学5年生。博物館の利用で多いのはこの学年と感じていた。新しくなった石は、一回り大きくなったので、作り方によっては、丸玉やくだ玉が作れる場合もあるので、時間に余裕があれば勧めても良いのではと思った。

また、ホームページは、インターネットを検索してはじめてくる方も多いので、交通手段はもとより、お勧めの食べ物やお土産の紹介も必要かも。そうすればもっと来やすくなるよう思う。

その他、世界遺産申請手続きについても質問を受けました。


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