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高齢者大学生の「まが玉つくり」(富沢記) [体験ボランティア]


当日は、晴れ。
この日は、どちらかというと高齢者の団体が3組あり、その内、所沢市から来られた高齢者大学の18人が「まが玉つくり」に挑戦してくれました。

私は、小学生や幼稚園児の「まが玉つくり」のお手伝いをしたことは十数回ありますが、成人の方々にお手伝いするのは初めてで、ご満足いただけるかちょっと心配でした。

まずは、「まが玉」の解説、
磨いた「石の玉」の首飾りは、縄文時代が始まる1万2千年くらい前からあったらしい。
イノシシの牙(きば)に穴を開けた装飾品は、災難除けのお守りとも考えられる。
古墳時代になると、当館に展示されているC字形の翡翠(ひすい)の「まが玉」(稲荷山古墳出土、国宝)の他にガラス、瑪瑙(めのう)、水晶(すいしょう)、碧玉(へきぎょく)などの硬い石でも作られている。同時に装飾的にも発達している。
埼玉県の県旗は、8組の対になった「まが玉」が描かれている。


と5分で時間を気にしながらの説明となりました。

次に、「まが玉」の製作、
厚さ8㎜、縦横4cmくらいの石に自分が作りたい「まが玉」を描く。この段階で、小学生などは目指す形が決まらず、何度も描きなおしていましたが、人生経験が豊富な高齢者大学の学生たちは、スムーズに描き上げていました。

次に、紐(ひも)で下げるために石に穴をあける。
私たちは、ドリルの芯(しん)を穂先にした錐(きり)を、弓で回転させて開けます。この作業は、開けなれているボランティアの人が手伝っていましたが、要領を聞いて自力で開けた方も見られました。

ここからは、紙やすりで石を削るのだが、今日は時間が50分とのことで、大きく削るところは金鋸(かなのこ)で切り、時間を短縮をしました。「まが玉」の形を整えるのは、基本的には、紙やすりで作業しましたが、時間短縮のため鑢(やすり)で削る人も見られました。

およそ35分で、「まが玉」の形が出来上がると、次の中粗の紙やすりで表面の凸凹や傷を取り除きます。
続いて、仕上げは水やすりを使って、「まが玉」と水やすりを水につけて濡(ぬ)らして「まが玉」を磨(み)き上げます。

光り輝く「まが玉」に紐(ひも)を通して、笑顔で胸元に飾って完成です。
最後にそれぞれが作った自慢の「まが玉」を胸につけて記念撮影

ボランティアの感想
高齢者大学の学生は、午前中に館内の展示を見学し、続いて屋外の古墳群も見学されたといいます。高さ20m近い丸墓山古墳を登ったりで、お疲れだったと思います。中には大学の名称どおり高齢者もおられた様で、50分で完成させるのは難しいかなと感じていました。しかし、「まが玉」をしっかりと作り上げて下さったことに感謝しています。


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