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奥の山古墳現地説明会(伊東記) [講座ボランティア]

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 10月25日(土)に、奥の山古墳の発掘調査現地説明会が行われました。
 奥の山古墳は、整備計画がたてられ、それに先立つ発掘調査が昨年から行われています。
 埼玉古墳群の8基の前方後円墳のうち、7基は周堀が二重の長方形ですが、奥の山古墳だけは一重の盾形の周堀であるといわれていました。しかし昨年の調査で、古墳の南側と東側から外堀が見つかりました。今年の調査は、古墳の北側を発掘し、北側にも外堀があるか、堀の形は盾形か長方形か、隣接する鉄砲山古墳の堀との関係はどうなっているか、などを調査しています。
 説明会当日はどんよりと曇った日でしたが、幸い雨にも降られず、午前10時と午後1時30分の2回の説明会に、合わせて400人ほどの方が参加していただきました。史跡整備担当の学芸員が、発掘現場を回りながら、新たにわかった内堀の北側の様子や、鉄砲山古墳と奥の山古墳の外堀の関係などをわかりやすく説明し、参加者も熱心に聴いていました。
 発掘調査はまだ途中であり、来年も引き続き行われます。来年度は堀だけではなく、造出しの調査も予定されています。学芸員からは、今後の調査の状況については、このような説明会の予定はないが、問い合わせいただければご説明しますとのことでした。
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水子貝塚現地見学会(伊東記) [講座ボランティア]

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夏に行われた「シニア講座」、第3回は9月13日(土)に「史跡水子貝塚発掘70年」現地見学会が行われました。
水子貝塚は、埼玉県富士見市にある、縄文時代前期中葉(5500年前)の貝塚です。当時は気候が温暖で、縄文海進と言われ、この地域は古入間湾に面していました。そこに環状の村が作られ、廃屋になった竪穴住居跡が貝塚になったものです。
1938(昭和13)年に貝塚が発掘調査され、1969(昭和44)年に国史跡に指定、1991~1993(平成3~5)年に公園として整備されました。
当日は水子貝塚史料館館長の荒井幹夫さんから、水子貝塚の発掘調査と整備・活用の歩みについてお話いただき、公園と展示館を案内していただきました。公園はまわりを縄文の森で囲み、真ん中は芝生の広場の中に貝塚跡を復元し、竪穴式住居5棟を復元しています。また展示館では、貝塚の発掘順を追って、立体的な展示がされています。
参加者は荒井館長を囲んで、色々質問しながら、貝塚の意味や復元の苦労などへの理解を深めることができました。
今年のシニア講座はこれで終了し、9月27日からは「考古学研究最先端」が再開されます。引き続き多くのみなさまのご参加をお待ちしています。
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さきたまシニア講座 [講座ボランティア]

2518020.gif今日は、今年度最初のさきたまシニア講座として、「昭和43年の夏ー稲荷山古墳の発掘調査」が駒宮史郎講師によって、開催された。
内容は、発掘以前のさきたま古墳群の様子や発掘当時の猛暑の中の発掘調査の実態を、専門家の立場からいろいろな裏話を交えたもので、2時間にわたって興味深く聴講できた。ボランティアにとっては、今後の展示解説に大いに役立つ内容で、当時の裏方の苦労話や偶然の出来事に大変興味をそそられた。当初の発掘対象だった愛宕山古墳が稲荷山古墳に変更となった経緯や、横穴式石室を想定して発掘をすすめていたが、その後竪穴式石室へと考えを変えた直後、稲荷山古墳の後円部頂上付近に礫槨を見つけたという大発見に感動した。航空写真を使った探査や土器として土師器や須恵器の専門的解説に、発掘調査の担当者のひたむきな思いを聞き、大変な苦労の末、大発見がなされたことを知った。
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「さきたま講座」を手伝って1年(小澤記) [講座ボランティア]

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平成19年度「さきたま講座」が開催され、好評の中、今期は終了いたしました。
内訳は、シニア講座4回と、当館にて現在開催中の企画展「考古学で学ぶ動物とのかかわり」に関連する大人向け講座6回がそれぞれ解り易く講義されました。

私も講座の準備などの手伝いをしながら「シニア講座」を受講しました。
その中で、新たな年代測定法に基づく年代観が提示され、弥生時代が500年も遡るという説が現在論争中であるという話がありました。古代の歴史は、近代史のように時系列になりにくいといわれていますが、反面考古学の発展によって、絶えず新たな事実が明らかにされ変えられていくと言う話を聞いたことがあります。

また、古代史における真偽の修正や新説に対する内容は、とても興味深く面白いと思いました。
聴講者の多くは、主題に対する豊富な内容、解説は勿論の事、関連の紹介や最新情報と優秀な先生方が身近にいることに感嘆いたしておりました。

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企画展関連講座内容を要約すると、
 ① 古墳時代の動物遺存体と交易 
 ② 古墳から発見された馬具類から其の時代の馬について考える 
 ③ 遺跡から発見される動物の形をした土製品から人と動物の関わりを考える 
 ④ 古墳の壁画に描かれた動物とそれらの動物の果たす役割 
 ⑤ 遺跡から発見された猪や豚の骨の研究から其の存在と利用を検証する 
 ⑥ 各地の古墳から発見された様々な馬具の研究から其の当時の社会情勢について考える   

それぞれの講座から其の時代の人と動物の関係が伺われ古墳時代の具体的なイメージを感じ取りました。
次年度の「さきたま講座」大いに期待を致します。

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さきたま講座のボランティア記(新開記) [講座ボランティア]


今日(22日金曜日) は、あいにくの雨。午後から強くなる予報が出ている。
また、JRの高崎線が、架線断線で不通になっている。
早く復旧して、お客様に影響がないようになどと話しながら、学芸員と5名のボランティアで会場の設営を始める。机と椅子を並べ、マイクのテストをし、スクリーンとプロジェクターの準備をする。

1時から受付予定だが、時間前にボツボツお客さんが来られる。
受付者の横で、配布資料の組み合わせをする。
JRはまだ復旧していないようだ。心なしか、出足が悪そうだ。

1時30分、さきたま講座が始まる。
50名ほどで、空席が目立つ。
今日は、当博物館の柿沼専門員による「弥生のまつり」の講義だ。

考古学では難しいテーマだが、主として関西方面から出土した絵画土器などから、いろいろな考え方が説明された。
質問は、弥生の開始年代についてだった。

7月3日から、佐倉の国立歴史民俗博物館で「弥生はいつからー年代研究の最前線ー」の企画展示が始まる。
ぜひ、見に行かなくては。


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