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ボランティア活動1年を振り返って(新井喜記) [ボランティア全般]

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私がボランティア活動をしている「さきたま史跡の博物館」は、行田市埼玉(さきたま)にあります。
ここは、「埼玉(さきたま)古墳群」の所在地で、「前玉(さきたま)神社」の鎮座する場所でもあり、
「埼玉県名発祥の地」であり、埼玉県のルーツです。

この、故郷のすばらしい歴史的遺産「埼玉古墳群」を多くの人に知ってもらい、後世に残したいとの思いから、平成19年4月、3日間の事前研修を受講した後、39名の仲間とともに正式にボランティアとしての活動がスタートしました。

ボランティア活動は
 ① 国宝展示室や古墳群のガイド
 ② 体験学習の支援
 ③ 環境整備
 ④ イベント・講座
の補助からなり、それぞれが幅広くやりがいのある仕事です。

私は中でも、国宝展示室や古墳群のガイドを希望していましたが、4月から8月にかけては、小中学生の「まが玉」づくりの体験学習での来館者が多く、事前研修で「まが玉」づくりを経験しているとはいえ、適切な指導ができるか不安でしたが、子どもたちの一生懸命に取り組む姿で自然と熱が入り、完成したときのうれしそうな顔を見ると、一緒にやれてよかったと充実感を味わえました。

最初は手探りの状態からのスタートであり、鉛筆・マット不足・混雑などで迷惑をかけたこともありましたが、職員の適切なアドバイスと、ボランティアの日々の反省により、改善が図られ順調に起動に乗ることができました。また、ペーパークラフト鉄剣づくり、稲荷山づくり、火おこし、古代武人に変身、古代の機織も体験でき、一通りマスターしました。

国宝展示室や古墳公園の案内では、学芸員から解説指導を受け、さらにボランティア仲間と話し合いながら、それぞれの学習成果を基本にして解説していましたが、統一した解説マニュアルの必要性を感じ、現在は、ボランティアの一人が分かりやすく作成したマニュアルを参考にしながら活動しています。

9月からは、生涯学習の高まりや健康ウォーキングの一環として、高齢者大学や、地域の歴史クラブ研究会、文化財保護、公民館、PTA連合会、会社OB会など、関心のあるさまざまなグループが古墳公園や博物館を訪れる機会が多くなり、「古墳群」の案内をしました。
古墳以外に、行田名物のフライやゼリーフライの話や、丸墓山から忍城を眺め、石田三成による「石田堤」の構築や「水攻め」の話をすると興味深く聞いてもらえました。

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案内をしながらいろいろ意見を聞くことがあり、訪れた人からは「きれいに整備されている」「来て良かった」とお褒めの言葉をいただきますが、一方で、丸墓山古墳・稲荷山古墳の「階段や手すりの不備」を指摘する声もあり、改善しなければならない課題です。
お年寄りや、体の不自由な方が「せっかく来たのだから」と、一生懸命上り下りしている姿を見ると、さまざまな人への配慮も必要かと思います。

私自身、この1年さまざまな人たちと接し得たものは多く、ボランティア活動も順調ですが、先日行われた朝日新聞アンケートでも「埼玉古墳群」の知名度は低く、「さきたま」の名が日本全国に知れ渡り、もっと沢山のお客様に来てもらわなければなりません。

そのためには、「歴史とロマンのふるさと」として、忍城(水城公園)~さきたま古墳群~古代蓮の里の、旧忍川沿いに遊歩道をつくり「古代蓮」の一部を古墳公園の池に移し、ここでも見ることができれば、今以上に訪れる人が増え知名度アップにつながると思います。
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