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鉄剣ガイドツアー同行記(村井記) [解説ボランティア]

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9月15日は、敬老の日で、朝から博物館はにぎわった。夏の暑かった陽気もようやく峠を越した感があって、曇り空でツアー向きであった。

館内の体験工房は、勾玉作りで、いつもより机を二つ足しても、いっぱいの親子連れ等で賑わっていた。来館者および体験工房でいろいろな体験を希望されるお客様は、このところ大変多く、ボランティアの活動なくしては、成り立たない状況となっている。

今日は、特別のイベントで「鉄剣ガイドツアー」ということで、午後1時30分からの開始にあわせて受付がはじまった。予約は4組6名で、一般受付に期待が寄せられた反面、来館者数に比較して、希望者は少なく、やむなく「鉄剣ガイドツアー」ののぼり旗を持って、お客様の呼び込みに入った。その成果もあってか出発の時間には12名の参加があった。

ガイドは博物館の学芸員が担当し、ボランティア数名が支援に回った。まず、館内を解説付きで閲覧した。ホワイエでさきたま古墳公園の概要と成り立ち、およびここの古墳の解説があり、1500年前の北武蔵の豪族の生活等がしのばれた。

古墳群の解説の後、展示室に移り、本物の金錯銘鉄剣の見事な出来栄えを見学し、また銘文の内容を聞き、当時の国の姿を想像して、日本の古代を今のごとくに認識して、一同驚きと感嘆を表していた。

外は曇りがちでそれほどの暑さもなく、館を出て外を回った。まず右手に見える瓦塚古墳を眺め、前方後円墳の姿を横から眺めて、その名の由来であると考えられる大八車と比較して眺めた。つづいて、愛宕山古墳を通過し、丸墓山古墳の方へ向かった。

丸墓山を左に見て、右折し、今日の目標である稲荷山古墳に向かって、公園内をゆっくりと進んだ。古墳の前では、参加者数も途中参加を加えて21名に膨らみ、古墳の歴史、いろいろな経緯と現在の修復完了後の姿を目の当たりにして、古代の偉大な事業を実感した。

急な階段を上り、頂上へ向かった。本来、天気が良ければ、頂上から南に富士山が見え、東に筑波山を望み、北にアルプの山々を見渡せる眺望が楽しめたのだが、あいにくの曇り空で、残念ながら近場以外は見渡せなかった。

頂上では、礫槨のレプリカ、粘土槨をそれぞれ見て、発掘当時のいきさつを交えた最後の解説があり、古墳の様々な有様を体感した。

質問や疑問の応答の後、アンケートに記入していただいて、現地解散となった。
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